住宅ローンと信用情報
住宅を購入する際、多くの方が『住宅ローン』を利用すると思いますが、誰にでも、いくらでもお金を貸してくれるというわけではありません。
この人には住宅購入資金を貸してもよいのか、いくらまでなら貸してもよいのかといったことを【保証会社】が「審査」します。
そのポイントとしては、①滞りなく完済できるか ②万が一返済できなくなった場合、不動産(家+土地)を競売にかけて残りを返済できるか の大きく2点です。
そのためにまずは借りる方の情報が見られます。
「借入希望金額や返済期間が年収に対して過大ではないか」
「年齢、家族構成」
「勤務先・勤続年数・業種・企業規模」
「貯蓄状況・他社での借り入れ状況」 等です。
考えてみてください。もし自分が見ず知らずの人にお金を貸すとしたらこういった情報は知っておきたいですよね?
不動産に関しては、借入金額に対して、不動産の価格が著しく低いと判断されると、上限金額が制限されることがあります。
そして、保証会社が住宅ローンの審査をするときには必ず信用情報を確認します。
信用情報とはクレジットやローンを利用した事のある人が
・過去、現在にどんな内容のクレジットやローンを利用しているか
・現在どれくらいの債務があるか
・期日どおりに返済してきたか(延滞などがないか)といった情報のことです。
信用情報は個人信用情報機関に一定期間管理されていて保証会社はこれらの機関に記録されている信用情報を見て『過剰なローン債務がないか』『過去の良くない情報が記録されていないか』を確認しています。
審査に引っかかってしまいやすいのが、
・携帯電話の割賦払い
携帯電話の請求は端末を一括購入していない場合、電話料金+本体端末の割賦払いとなっています。そのためうっかり口座の残高不足などで携帯料金が引き落としされなかった場合、信用情報には延滞として記録されてしまいます。
・公共料金
最近は公共料金のクレジットカード払いが増えてきました。同じ公共料金の引き落としでも、口座引き落としと違い、クレジットカードを利用していて延滞してしまうと、信用情報には延滞記録がされてしまいます。
・クレジットカードの複数利用
クレジットカードにはキャッシング枠がついています。実際にキャッシングを利用していなくても、契約内容として信用情報には載っており、極端に複数所持していると『いつでもたくさんのお金を借りることができる状況』とみられてしまうことがあります。
1枚当たりの枠は少額でも全部合わせたときに総額が大きいと希望金額まで借りられないといった可能性もあり得ます。
上記の信用情報は、たった1度でも延滞してしまうとダメなの!?と心配になりますが、そういうわけではなく、良くない信用情報も『完済から●年経過』などの一定条件をみたせば消えます。
保証会社と金融機関が見ているのは、『返済を軽く見ている延滞常習者ではないか』という点です。
なお、結婚前後で氏名や住所が変わっても信用情報は載っています。
心当たりがあり、審査が不安な方は「昔延滞したことがあるかも・・」と私たちにご相談ください。
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